「釣らせる」ことにこだわるプロフェッショナル船長 えいき丸(兵庫県豊岡市)ヤリイカ/2025年5月10日(日)

今回お世話になったのは、兵庫県豊岡市・城崎温泉近くの津居山港から出船する遊漁船「えいき丸」さん。
一風変わっているのは、船長が漁師出身ではなく、別企業を営む社長であるという点。
趣味の延長で遊漁船を始める船長も多い中で、「えいき丸」はビジネスとしての明確な視点と、釣果に対するプロフェッショナルな姿勢が際立つ一隻です。
その分、乗船費用はやや高めの設定ですが、「釣らせて帰す」ことに徹底的にこだわる姿勢は、十分にその価値を感じさせてくれます。
■ ヤリイカ釣行スタート
ヤリイカが好調との情報を見て、思わず予約。
出船は16時30分予定ということで、1時間前には現地に到着しましたが、すでに多くの方が集まっていました。
船のすぐ近くで荷物を一時的に下ろしたあと、少し奥へ進むと広い駐車場があり、そちらへ車を移動。
乗船前に名簿の記入と料金の支払いがあり、その後に釣り座が決定します。
■ 出船前のブリーフィングと出港
乗船後、船長からブリーフィングが行われました。
この日は鳥取側に好ポイントがあるとのことで、周辺には先行船が多数出船済み。
「イカメタル、餌付き仕掛けが絶対におすすめ」とのこと。
なお、出船時刻は17時。これは遊漁船ルールでこれより早く出ることはできないそうです。
船内は広々としており、椅子付きで安定感も抜群。快適な船旅がスタートしました。
■ 先行船に阻まれるも…
1時間半ほど西へ走り、現場へ到着。すでにポイントには先行船が等間隔で並んでいます。
船長は他の船長と連絡を取りながら、空いているポイントを探してくれました。
この日は岸にかなり近い場所。水深は30mほど。
普段私は福井県大飯町の「海生丸」さんでヤリイカを狙う際、オモリグ1本針で釣ることが多いのですが、えいき丸ではイカメタル一択とのアナウンス。
枝スの長さも極力短くすることでアタリが取りやすくなるとのことで、釣り方のスタイルがまったく異なり驚きました。
船長は釣り方の指南も積極的にしてくれ、非常に頼もしい存在です。
■ 延長戦からの爆釣タイム
しかし最初のポイントでは、アタリはポツリポツリ。時間はすでに深夜0時を回っていました。
そこで船長が「もうすぐ他の船が帰るので、空いたポイントに入る」と判断。
大幅な延長にはなりましたが、我々は大歓迎。
そしてその判断が大正解。空いたポイントに入った後は1時間少しで60杯以上、トータル70杯超えの大漁となりました!
「このポイントでは5m以内に必ずイカがいる。絶対にエギを動かすな」
というアドバイスの通り、誘わず我慢することで連続ヒットに繋がりました。
■ 締めのひとこと
釣行の最後にはヤリイカの美味しい食べ方まで丁寧に教えてくれる気配りもあり、
まさに「また乗りたい」と思える、人気船長の魅力が詰まった一日でした。
■ 本日のタックル
ロッド シマノ セフィアリミテッドメタルスッテB56MS
リール シマノ バルケッタプレミアム151DH-XG