遊漁船のブランディング力に学ぶ:「白墨丸・紅丸」のバチコン便 (大阪府岬町)バチコン・アジコン 2025年4月29日(火)大潮

近場で急に「アジフライが食べたい!」という衝動にかられ、以前から気になっていた**大阪・淡輪漁港の「白墨丸・紅丸」**さんにお世話になることにしました。
この船のバチコン(アジコン)便のコンセプトが非常にユニークです。
「お昼にアジを釣って、晩御飯にアジを食べよう!」
実際は18時ごろまで釣りをするため、「その日の晩御飯に」というキャッチコピーは、地元の方以外にはやや難しいかもしれませんが、 このように明確なフレーズで釣り体験を打ち出す手法は、遊漁船では珍しく、非常に印象に残ります。
釣り人の生活シーンと結びつけたコンセプト設計は、新たな需要の掘り起こしにつながると感じました。
ホームページとSNS、両立の重要性
「白墨丸・紅丸」はホームページの内容もしっかり作られており、運営の誠実さを感じさせます。
最近は「SNSだけで大丈夫」と考える船もありますが、SNSは“流れる情報”であり、固定的な情報の整理には不向きです。
特にアクセス方法や料金、設備といった基本情報はホームページでしっかり掲載されていることが必須と感じます。
実際、淡輪(たんのわ)漁港をGoogleマップで検索すると、通行困難な細道を案内されるケースがありますが、
「白墨丸・紅丸」さんのホームページには、回避方法がきちんと記載されており、初めての方にも配慮されています。
惜しむらくは、現在の駐車料金(1,000円)への更新が反映されていない点や、一部ページが存在しない点。
とくにページのリンク切れはSEO(検索エンジン最適化)上マイナス評価となるため、改善が望まれます。
丁寧な対応と「常連文化」の雰囲気
今回は、バチコン(アジコン)を専門的に狙うのは初めてでしたが、電話でも船上でも、船長が非常に丁寧にレクチャーしてくださり、大変助かりました。
また、隣に乗られた常連の方も非常に親切で、釣り方のアドバイスや仕掛けの工夫なども教えていただき、ありがたい時間となりました。
こうした常連さんとの良好な交流が生まれると、自然と「また来たい」と感じるものです。
なお、私は釣果こそ控えめでしたが、常連さんは私の3倍以上釣っておられ、船長のポイント選定は的確だったと感じました。
船内設備と改善の余地
船内設備も快適で、特にロッドホルダーの設置や、ホース式の海水取水設備が便利でした。
潮氷を作って魚を締めるスタイルの方には、海水をすぐクーラーににいれることができますので非常にありがたい環境です。
一方で、水深や棚のアナウンスは非常にこまめで助かる反面、少し聞き取りづらい場面もありました。
もう少しボリュームが大きいと、より安心できるかもしれません。
近場で体験できる価値と再挑戦意欲
18時にストップフィッシングとなる午後便でしたが、内容は十分に充実しており、大いに楽しめました。
大阪から近い場所で本格的なバチコンが楽しめるというのは、「白墨丸・紅丸」さんの強みです。
今回、ワームのカラーやロッドの選定、ドラグセッティングの重要性を改めて学ぶ機会となりました。
次回は、今回の経験を活かして再挑戦したいと思います。